このお寺は、アユタヤ島の南側、パサック川と、チャオプラヤー川が交わった箇所の東側、
三角形に飛び出た半島の頂点にあります。(下図赤丸印)
出家の際の得度式に使用される布薩堂には、
3体の仏陀像があります。
この仏陀像の後ろの壁には、浄土、現世、地獄が
描かれているらしい。
そして、その仏陀像の正面の壁には、
仏陀が悟りを開く降魔成道の場面が描かれています。
その拡大写真です。
菩提樹下で、仏陀となるゴータマ・シッダルータ(中央上部)は瞑想をしています。
そこへ、妄想の悪魔マーラの軍隊が、ゴータマの両側から、その瞑想の妨害を行います。
そこで、ゴータマは、悟りを得るに値する事を証明する為に、右手の指を地面に下ろし、
大地の女神トラニーを呼び出します。
トラニーは、ゴータマが前世で積んだ徳を水にして、髪から絞り出し、その水で洪水を引き起こし、
マーラ軍を打ち破ります。そして、ゴータマは悟りを開き、仏陀となります。
仏陀の下で、髪を絞り、髪の先から洪水を引き起こしている女性が、大地の女神トラニーです。
それにしても、この絵の中央一番下に、金杯で何やら飲んでいる緑色の体の男が描かれている。
それも一番大きく描かれている。これは誰なんだろうか?
私の知識では良くわからない。
クメール遺跡のまぐさ石には、頭と腕だけのカーラが良く出て来るが、
でも、この絵の男は金杯で何やら飲んでいるし…。
誰だろう?
Viharnには、高さ19mのPhra Chao Phanan Choengと呼ばれる
U-Thong様式の仏陀像が祀られています。
この仏陀像の後ろには、数百の仏陀像を納めた壁龕があるらしい。
私は、見落としましたので、紹介できません。すみません。
アユタヤ島の南側、ロッブリー川と、パサック川が交わり、
チャオプラヤー川に続く場所、三角形に飛び出た半島の頂点から、
ロッブリー川方面を見たところ。
Wat Phanan Choengから、川の交差点にあるアユタヤ島側の砦、
Phom Phet砦が見えます。
そのPhom Phet砦の拡大写真。